経口避妊薬の構造と高脂血症の場合の注意

経口避妊薬は、女性ホルモンである「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」が含まれています。さまざまな種類の経口避妊薬が販売されていますが、全て構造は同じです。ただし、卵胞ホルモンは同じものですが、黄体ホルモンは化学構造が少し異なる4種類が使用されており、その種類によって「第1世代」、「第2世代」、「第3世代」、「第4世代」に分類されます。化学構造の違いは、男性化症状などの副作用に対応したものです。また、それとは別にホルモンの配合量によって、成分が全て同じの「一相性」、段階的に変化する「二相性」、「三相性」に分けられます。
経口避妊薬は、避妊目的以外にも、生理不順や月経困難症の改善、子宮内膜症の治療などにも使用されます。前述のように種類が多いので、吐き気や頭痛などの副作用が続く場合には、医師に相談して別の種類に替えるとよいでしょう。
経口避妊薬の重大な副作用として、静脈血栓症のリスクが指摘されています。特に、喫煙、高年齢、肥満は発症リスクが高くなるため、処方時に医師の診断が必要で、35歳以上で1日15本以上の喫煙習慣があれば処方されません。
また、高脂血症もリスクを高める要因とされているため、事前に医師に相談するとよいでしょう。経口避妊薬に含まれる卵胞ホルモンは、善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らす作用があり、黄体ホルモンの方は善玉コレステロールを増やすものと減らすものがあります。経口避妊薬の服用でコレステロール値が増えていても、善玉が増えた結果であれば高脂血症の心配はありませんが、善玉が増えていなければ服用を中止した方がよいでしょう。食生活の見直しなどで、高脂血症は改善します。